SUPERBALLING

とりあえず、好きなことともの。気になったことや疑問。あたりで書いてます。

「ご本、出しときますね?」8

結構はしょったり、語尾も気にしないで書いてるんで、だいたいこんな感じか〜と気軽にどうぞ。

 

 

若:教団Xを書かれた文則さん。世界全体のことから個人の内側までスケールの大きいことを書いた、世界の文則さんが、「財布を忘れた」のには驚いた。教団Xの作者って財布なくすんだルノアールで。店から出れなくてお金借りた状態だから、西加奈子さんに色々言われても何も言い返せない、恐縮した姿の文則さんが初見だった。
航さんは、こんなにイジられる小説家唯一じゃないか。俺も舐めてる正直。西さん、加藤千恵さんに飲み会で説教されてる。結構失礼な人で、どこかの授賞式で気軽にヤジ飛ばしてたり。
 
「つまらないボケを連続でされた時どうしますか?」
文則:プロのツッコミとして教えてほしい。近所のコンビニのおばちゃんが、「300円渡したら300万円です」と言われた。ビックリしたけどたまたま上機嫌だったから、つい「高いっすね」って言っちゃった。そしたらすげー嬉しそうな顔で見られて、そっから毎回コンビニに行くたびにボケられるようになってしまった。そんで毎回ボケに乗っかってるのもツライ。ボケを黙らせるツッコミとは何かをプロよツッコミに聞きたい。
若:その長期スパンは俺も無理。収録は2〜3時間だから、大御所のつまらないボケってなんだかんだ助かる。だいたいいつも自分が言うのが「ご機嫌ですね〜」。
文則:あ〜それは言うことで、相手の羞恥心を思わせると?
若:ボケたんじゃなくて機嫌がいい人にしちゃう。コンビニだったら、「ご機嫌ですね〜」ってちょっと突き離してスッといなくなる。
文則:仲間じゃないぞと。
若:いや、俺結構これ使ってるんで。笑  向こうを何かの人にしちゃう。機嫌がいいとか、調子がいいとか、ロケットスタートですね〜とか。ロケットスタートって言うことで、ちょっとブレーキを踏んでもらえるとか。
文則:すげー上手い!驚いた。店を変えるのは負けなんで、なんとか言ってやりたい。
若:もっとノッてくることもあるんで気をつけてくださいね。笑
 
「どれくらいスキンシップしていいんですか?」
航:どれくらい若ちゃんにスキンシップしていいのかなって。
若:それストレートに気持ち悪いです。女性に対してかと思った。女の子が男に、のパターンの方が多くない?
航:そうですね。
若:内股に座ってそう言われても…。オネエ出ちゃってる。もう少し抑えましょうよ。
文:触りたいんですか?
航:距離を詰めたい感じが。ミュージャンとか打ち上げでハグしたりとかしてるじゃないですか。
若:どれぐらいスキンシップしたい?
航:会話の中でわかるわかるって叩いたり。叩きたいし、叩かれたいですね。
文:叩かれるぐらいはいいけど、肩組んだりして顔近づいたりとか、個人スペースに侵食してくるのは…。
航:これぐらい?
若:慣れてないじゃないですか。
 
「ラブシーンを書く時どんな顔していますか?」
航:真顔で書きますけど、距離を描写しなければいけない時に(エアーで)やってみたり。
若:失礼かもしれないけど、航さんの小説読んでると、なんであんなに女性の気持ちがわかる人が女性作家にデリカシーがないと怒られてるのかなと。それはイコールにならない?
航:確かにね。笑  でも恋愛相談されて答えたら、「そうださすが!」って言われることもたまにありますよ。
若:それでも失礼なことを言っちゃう?
航:これが失礼だとわかってても、言ったらちょっとウケるかなっていう気持ちに勝てない
 
若:例えばベッドシーンを書く時は気分が違う?
文:書く前にアダルトビデオをながす。だからマジかよって描写になる時あるけど。それを書くわけじゃないけど、気持ち盛り上げるために。人生で一番エロくなるぞって気持ちでAV見て、書いて、うまくいかなかったらもう一回見るとか。変なゾーンに1人で深夜に入ってやることが多い。
若:文則さんの場合、例えば残酷な描写を書く時に、気分的にはしんどい気持ちで書いたりしてます?
文:めっちゃテンションあがってる。SかMかで言ったら自分はS。悪い奴を書いてる時はすごいテンションあがる。
若:そういえば村田沙耶香さんも「楽しくてしょうがない」って言ってた。その話聞いてめちゃくちゃ怖かったけどね。
文:いや村田さんと一緒はマズイな〜僕。
 
ルール
「遊園地やキャンプに行かない」
文:これは僕。意味がわからない遊園地ってシステムの。こわ〜いって言ってジェットコースター乗るけど、怖いなら乗らなきゃいいじゃんと。僕Sなんで。Mならいいですよ、怖いよー楽しいよーになるかもしれないけど。僕はSだから、ジェットコースターと戦いになる。怖がらないぞって思っちゃうけど、気を遣う人間だから怖がらないと作った人に申し訳ないとか思ったり、周りの人に強がってると思われるのも嫌だし。どういう顔で乗っていいか分かんなくなる
若:忙しいですね〜。めちゃくちゃ怖がりですじゃなくて、どうすればいいんだ?っていう。
文:もう一人の自分が見て、自分を律する。
若:教団Xで、これをこういう気持ちで見る人に出会うことができたって思ったのが、教祖が周りでボコボコに殺し合いしてる様子をだるそうに見るシーン。めんどくさそうに見てる。ジェットコースターもめんどくさいんですよ。
文:じゃ同んなじですよ。
航:怖くはないの?
文:怖いっちゃ怖いけど、怖いモノとして作っているから怖いと思っても、だから何だって思っちゃう。
若:航さんはどう?遊園地とか絶叫マシーンとか。
航:好きじゃない全然。キャンプはいやです。でもつい最近ディズニーランドにたまたま行ったんだけど、超楽しかった。
若:好きじゃないですかだから。笑  おばけ屋敷もわかんないんでさよね。
文:うんわかんない。おばけじゃないもん。
若:でもここまでの流れ見ると、文則さんに熱湯風呂やらせたらめちゃ面白そう。笑
 
「信念持ってやってますということを言わない」
航:言ってるときあるかもしんないですけど。話すときに、「信念持ってやってます」って言われたらそれで終わりじゃないですか。反論もできない。
若:でもこういうこと聞かれること多そう、小説家って。
航:そうですね、ルールとかテーマとかそうですけど。それをちゃんも用意せずにインタビューのぞむと大変なことになりません?笑
若:でもテーマとか聞かれたら答えれるんじゃないですか?
航:すぐ忘れちゃうですけどね。
文:それじゃ仮に、「新刊の主人公のキャラクターは、どこからのアイデアですか?」って聞かれたら?
航:え〜ってまず言いますね。何てこと聞くんだ、みたいに。インタビュー3件目ぐらいになると、ようやく俺はこういうテーマで書いてたのかってことがわかってきて喋れるようになるんだけど。
文:信念っていうより、準備してるのかしてないのかっていう話なんじゃないですか?笑
若:もっと厳しい言葉で言うと、バカですよ。笑
航:いや、「俺はテーマとかインタビューで答えないから。信念持ってやってるんで。」とかはやめようと。
文:ちゃんと困ろうってことね。
 
「電車内とかでマナーの悪い人に遭遇し迷惑を被った時は、その人は人ではなく虫だと思って諦める」
文:ぼくですね。そうじゃないと生きていけない。虫に対して怒らないでしょ?これは虫だからそっとしておくしかないと思って。
航:今度同じシーンがあったらこういう風に言い返してやろうとか、永遠考えてることとかありますね。ちょっと前に、ポニーテールの女性が真ん前に立ってて、喋るたびに横を向くんだけど、その度に馬の尻尾が頬を叩くんですよ。それはさすがにちょっと笑っちゃって。全然気づいてないんですよ。
 
オススメの本
「自分の感覚を持てないみたいな、第三者が常にいるみたいな、自意識について書かれてる本でオススメってありますか?」
文:自意識は太宰治ですよ。太宰治大好きです。
航:「きりぎりす」って短編。
 
若:小説家の方って、読者からカタイという風に思われてますよね。思った以上に。頭いいとか。
航:あんまそう思われないようにしてる時もあったけど、最近はそう思われてた方がいいなって思うようになって。雰囲気としては、そこらの面白いにーちゃんが、小説書くとこんないい感じになるよって感じだったんですけど、そこらのにーちゃんにまだ達してなかった。笑
若:小学5年生ですもんね。笑

 

 

あ〜変わってておもれ〜。