SUPERBALLING

とりあえず、好きなことともの。気になったことや疑問。あたりで書いてます。

「ご本、出しときますね?」3

以前までのゲストの回し方の区切りがなくなったようなので、細かくメモっときます。

 

 

作家さんがみんな話す「村田クレイジー説」
 
村田さん現役バイト中、コンビニで。週3回。バイトしてる日以外小説書いてない。朝の8時から出勤してるが、夜中2時〜早朝6時まで執筆。朝のバイトまでに書かなきゃっていう、1日の中に締切を作るとものすごく進む。8時〜13時までバイト。その後もコーヒーショップでもりもり書いてたり。バイトがない日は、家でネット見てたりしてる。家を全然出ない。
 
「喜怒哀楽のうち、どれが仕事のモチベーションになりますか?」
加:怒りが意欲になるって話を聞いたりするんですけど、自分だと無駄になっちゃう。モチベーションにならず、ただイライラして終わっちゃうから、お二人はどうなのかなって。私はどれもなってない気がする。感情と創作は別で、切り離しちゃってる。
村:モチベーションになってるのは喜びかな。人間の未知の部分知るのって喜びじゃない。→「殺人出産」書いてる時も?→すごい喜び。殺人のシーンとか書くのもすごい喜びです。こんなに血がいっぱい出るとか、人体調べたりして。
若:100%、120%明らかに怒だったんだけど、ホントに怒がなくなってきたんで。半年ぐらい前から。どういうつもりで舞台出てっていいかわかんないんですよ怒がないと。36歳ですけど、中指立てて舞台に出て行きたいっていう、厨二病厨二病
加:村田さんは怒がないもんね?
村:うん、あんまり無い。
若:人に対しても怒んないんすか?例えばコンビニなんていろんな人種の人来るじゃないですか、イライラしてる人とか。そういう人来るとイライラしないんすか?
村:それを愛するのがコンビニ店員だから。
若:スゲー‼︎ それ無理だわーそれ時給安過ぎるだろコンビニ店員の人達。
 
村田沙耶香の小学生時代」
いかにいない空気のように過ごせるか。すごいおとなしくやってきました。ヤンキーの人達のケンカじゃないけど、ケンカあると絡まれるかなって思って、気がつかないフリして真ん中突っ切ろうとしたことがあるんですよ。おとなしい女子が真ん中突っ切ったら、ケンカ終わるんじゃないかなって思って。「俺たちのやってる事って些細なことだ」みたいな。
 
「ハッピーエンドにしようと決めていますか?」
村:ラストを決めないで書く作家なので、全然決めてないです。だから、こんなことになるとは…こうなったんだ〜っていうことも。なるべくどっちにしようということも全く考えない。編集さんとの話し合いの時点で、「ハッピーエンドで書いて欲しいです。」って言われても、ラストは決めないんで無理ですって言って、シーンってなったり。
 
「自分に起きる肉体的感覚の中で、一番興味があるのは何ですか?」
村:なんか、暑いとか寒いとかでもいいし、快楽でもいいし。文書書く人にとって自分のカラダって唯一内側から観察できる肉体じゃない? だから、お腹が減ったとか、トイレに行きたいとか、自分を観察してる感覚で一番興味のある感覚ってなんだろうと。
加:空腹具合は気にしてます。なぜなら、私お腹空いたら泣いちゃうんですよ。号泣とかじゃないですよ。なんかね、ホントにつらくなってきちゃって、しんどくなっちゃうから。
村:私自身は快楽。走って気持ちいいとか、いろんな意味ですごく気持ちよかった肉体っていうのはすごく興味がある。このリラックスした感じはなんだろうとか。意識して考えてる。
人間という動物そのものに興味がある。けっこう動物番組とか見るんですけど、あれで人間をやって欲しい。→例えばどんな映像見たいですか?→例えば交尾とか。
 
「才能がある」を褒め言葉にしない
加:例えば、沙耶香ちゃんが今オセロをやってみてすごく上手だった時に、「沙耶香ちゃん才能あるんじゃない?」はいいと思うんですけど、
なんか沙耶香ちゃんの小説に対してとか若林さんの漫才に対してとかは、才能があるっていうとなんか本人じゃない気がしちゃうんですよね。そんな褒められてる感じがしないというか。仕事にしてたりずっと続けてることだったら、それはもう才能だけじゃ絶対ないと思うから、言わないようにしてる。
 
「アルバイト先でお客様のことを観察しない」
村:よくアルバイトしてることを言うと、題材のためにお客さんを観察してるんでしょ?って言われるんですけど、でも違うんです。真剣に働いてるんで。だって、自分のこと観察してくるコンビニ店員って嫌じゃない? 今日出会ったかのように接客してる。
 
「自分に湧き上がった感情、特に負の感情は頭の中で分析し、原型が無くなるまで研究して遊ぶ」
村:小さい頃とかなんですけど、負の感情が起こった時に、これは何なんだろうっていうのを分析してた。例えば中学生の時すごく嫌われてる先生がいて、みんなにセクハラするって言われてる先生がいて、たしかにギューギュー体を押しつけてきたりおかしかったんだけれど、嫌悪感はあったの、でも嫌悪感っていうのはこれは正しい嫌悪感なんだろうか?って思って。公平だろうか、みんなの噂話に惑わされて嫌悪感を持ってるだけじゃないかとか。例えば他のあの先生なら、ギューギュー体押しつけられてもやめてくださいよで終わってたことなのに、これは差別っていう感情なんじゃないかと思ってずっと分析してるうちに、嫌悪感全然無くなってくるなみたいな。
→村田さんがよく抱きつかれちゃうって話が出たんですけど、そういうのもなんか怒られなさそうなんですかね?
村:最近歳とってなくなったけど、20代の頃とかはよくお客さんとかに抱きつかれてた。お客さんにコッチコッチって呼ばれて、何でしょう?って行ったらギュって。
加:これ笑って話せてるからいいけど、出るとこ出たら全然ヤバイ話だよ。
若:全然事件だよ。抱きつかれてた瞬間はどうするんですか?
村:気がつかないフリをしようと思って。気がついて反応しちゃったらなんかセクハラっぽい雰囲気になっちゃうから。
おにぎりを出してる時に、男の人から足首を掴まれてた時があって、気がついたらこの人がセクハラみたくなっちゃうなって思ってずっとおにぎりを並べ続けてたら、他のお客さんが血相変えて飛んできてくれて「お前何やってんだ⁈ 大丈夫だった?」って言われて、あっ守ってもらってセクハラみたいになってしまったって。何で掴んでるかはその人に聞いてみないと分からないじゃん。
若:例えば痴漢とかされたらどうするんすか?電車の中で。
村:んー露出狂ってけっこう電車の中に出るよね。電車の中で露出してる方がいて、でもそれはうっかりなのか…変態じゃない可能性もある。
若:うっかりなんてないんですよ!変態だよ!
 
「変態がテーマのオススメ本は?」
「恋愛小説集」編訳:岸本左和子
海外の短編でヘンテコな恋愛のものを集めて翻訳したもので。飛んでいっちゃう病気になった奥さんの話とか、でもヘンテコだけどピュアな感じがして、変な話なのにうたれたりして、すごく面白いです。

 

 

今回は確実に村田さんが目立っていてぶっ飛んでました。笑

負の感情を分析するっていうのは自分も癖なんですが、ここまでいくと大丈夫なのかと。それを含めてとんでもない人だっていうのもわかるんですが、いやはや。