SUPERBALLING

とりあえず、好きなことともの。気になったことや疑問。あたりで書いてます。

これも定期的に見ようっと。「ご本、出しときますね?」

なうの自分ちではBSが見れない(ひいては録画もできない)状態なので、あげてくれてる期間中にパッと見るようにしたい。

興味のある方はぜひどうぞ。

一回分ずつ見れなくなるようなので、気になった部分だけでも軽くメモっとこうかなと。(一行の空きは、前後のつながりがないという空きです)

 

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4/8放送分のゲストは、西加奈子さんと朝井リョウさん。

とりあえず、西さんの関西弁と、両者の開けっぴろげ感がツボ。

 

質問「自分の作品で良い作品とそうでもない作品はある?」

 

朝:小説家は本の実売数を知らない。何部売れたから増刷されるかなんてのもわからない。実売数を知りたい。

実売数を割り出す方程式を見つけた。あるチェーン店の売り上げ(そのチェーン店は全国の店舗数の20分の1の店舗数)を見ることができれば、カケル20をすれば基本的に全国でこれぐらい売れてるってことがわかる。チェーン店の販売数×20=実売数

市場価値を見失いたくない。1作目は新人賞をとって出してもらえたから、あらゆる選考を経て世に出た本だけど、2冊目以降はそういうのが全くなくなる。その作品を他の新人賞に出してたら取れたかと言えばそうではない、だけど本を出してもらえるということが怖すぎて。しかも周りはいいことばっかり言うし。

 

「作品が映像化される時口を出す?」

西:台本も見ない。まったく変わってもいい。映画大好きだから、できたら楽しみに見るけど、脚本とかは一切見ない。何してくれてもいい。現場には行かない。一回だけ行ったけど、行かなかったら良かったと思ったから。こちらどうぞとか接待が嫌。なんなら原作者クソやって思ってやってほしい。

映画業界がかわいそうじゃない? 絶対自分の脚本でとりたい人はおるやん。原作ありきブームやめたってやって思うねん。

 

「この人おもしろい!という小説家は?」

西:村田沙耶香。私の一番の宝物です。よー生きてきたと思う。

優しすぎんねん。怒りが0で、自分が世界で一番だめやって思ってるから。例えばストーカーみたいな身にもあったり、変なファンの人に話しかけられたりしても、それを気持ち悪いと思う感情がないねん。なぜなら「私が一番気持ち悪いから」って思って生きてんねん、本気で。めっちゃかわいい人やねんけど。

 

朝:「身を削った者が強いという人を信用しない」

どっちかっていうとスポーツ業界とかで言われることが多いと思うんですけど、高校野球の世界だったりとか。「眉毛剃ってよくね?!」って僕思うんですけど。眉毛剃ってる暇があったら練習しろとか言う人いるじゃないですか、どっちかっていうと上の世代。何が悪いのかわからないんですよね。

今年箱根駅伝で優勝した青学は僕は大好きなんですけど。青学は練習で立てていたスローガンが「ハッピー大作戦」っていうすごい素敵な作戦をやっていて。6区を走っていたのかな、小倉選手が走り終わった後に、「彼女がそばまで来てくれてかっこよかったよって言ってくれました。ハッピー指数は100%です。」ていうインタビューを話してて、その時に新時代の幕開けを見たような気がした。そんなこと言ってくれる人いなかったんですよたぶん。

デニーロアプローチが嫌。難しい問題。もちろん必要なんだけど。覆面作家とかが一番いいと思う。

 

若林:「今日わかってもらおうとすると口ゲンカになる」

 

朝:今日わかってもらいたい派だと思う。西さんは読者信頼して、どっちかっていうとすぐ分かってもらわなくていいと思いながら書いてる気がする。

西:それすら思ってないけどな。そもそもわかってもらおうと思って書いてない。

朝:それで言ったら、若林さんは僕と西さんの中間なんでしょうね。今日わからなくていいけど、いつかわかってほしいっていう。僕は今日わかってほしい。

若:例えば読者からきた感想が、自分の狙いと違ったら、わかってないな〜って思う?

朝:めっちゃ思いますよ。ホントは自分の作品考えた時に、右手は右手、左手は左手って順番に縛りあげていって、最後に相手の頭を掴んで「わー!」ってしゃべる作品を書くことがすごく多いんですよ。構造として。(緊縛スタイル)

西:わかる。朝井くんのは顔の目の前で言われてる感じがする。

朝:それでも全然違う風になっていたりすると、次はもっと縛りあげなきゃって思っちゃったりする。

西:ある意味もっと優しいんじゃない? 読者にすごくコミットしようとしてるっていう。

 

西:「仕事・執筆に関して時間やノルマは一切決めない」

小説に関しては締め切りがない。真面目すぎて、朝の9時〜11時とか決めると、飲んだ次の日とか11時に起きたらその日罪悪感で死にそうになる、やってないって思って。だから一切決めないっていう風にしたら楽になったの。

 

今回の話を踏まえてオススメの一冊を朝井さんが紹介。

若:「縦社会に納得がいかない若い人にオススメの本を。もうちょい広くてもいいっすね、これから社会に出てくのに不安な人とか、そういう自信がない人ね。」

朝:「決めました。加藤秀行さんが出してる<シェア>。著者本人もおそらく、どちらかというと合理主義者というか、結構新世代の感覚の方なんですよ。出てくる登場人物も、言葉にできない新世代感が行間からものすごく溢れているんですけれども、その人たちの心情とか生活を描いたほんの一行の中に、こっちを全く突き放していないものすごく人間が注がれてる一行があったりとか。世代間を感じる物語だろうなって思って読み始めるんですけど、読み終わると全然突き放されていないっていうことが、たぶん若者世代も思うし、上の世代の人が読んでも思うとおもうので。なんか作品としてすごく新しいんですよね。」

 

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思ったよりめっちゃメモったわ。笑

この番組見て、個人的に作家の人らももっとテレビに出ればいいのにって感じました。

 

次も見ようっと。