SUPERBALLING

とりあえず、好きなことともの。気になったことや疑問。あたりで書いてます。

Twitterログ2/20(月)ほぼ日メモ

 

 

今日のダーリンより

・なにかについて詳しい人ってのがいるよね。
 話してると、なんでも知ってそうに思えたりする。

 たとえば、電気掃除機について質問したら、
 たぶんすべてを知っているかのように答えるだろうな。
 そして、「ぼくが買うなら、どれがいいでしょう」とか、
 質問したとしたら、きっと丁寧に教えてくれると思うよ。
 それは、家電売り場の店員さんなんかでもそうだよね。
 掃除機の売り場にいる店員さんは掃除機について詳しい。
 詳しいに決まってると、本人も、他人も思ってるさ。
 
 でもさ、ほんとにたくさんのメーカーから、
 すごい数の電気掃除機が発売されているわけで、
 それを、ほんとにすべてについて詳しく語れると思う?
 しかも、半年くらい家で使ってからわかることもあるし、
 仮に10種の掃除機を、それぞれ一週間ずつでも、
 試しに使うなんてことやってる人、いると思う?
 「モーター部分は、日立は強いですからね」とか、
 「二番煎じのほうが後出しで有利になるんですよ」とか、
 「二番煎じは、所詮二番煎じで、まがい物です」とか、
 専門家っぽいことは言えると思うんだよね。
 だけど、そんなに決めつけができるほどの批評性は、
 持てるはずがないと思うんだよなぁ。
 
 映画とか、小説とかで、あるジャンルに詳しい
 というようなことならあり得ると思うんだけどさ、
 そのジャンルすべてを知ってるかのような売り文句は、
 怪しいと思うんだよねー。
 ぼく自身のことで言っても、昔は、
 広告の世界にいたから、「いまの広告とは?」なんてね、
 よく質問されたりしたものだけれど、
 なんとなく、じぶんの知ってることがすべてだ
 みたいな図々しい思いこみでしゃべってましたよ。
 
 ある時期から、ぼくはなんにも詳しくないと決めて、
 目の前に流れてきた桃だけ拾うおばあさんになったのよ。
 だから、ぼくの驚いてることや感心してることは、
 「いまさら、それですか?」みたいなものばかりなのよ。
 いまのいまは、望月ミネタロウ『ちいさこべえ』に夢中。
 ぼくの知ってるマンガは、その世界のほんの一部分です。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「いまさら」のすごみや深みに、やっと気づいたんだよね。