読んでタメになりました。「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
こちらの本です。
題名からも「難しくなく書いてくれてるだろう」ということと、パラパラめくって「具体的に書いてそうだな」って感触で買いました。
結果、大変良かったです。書くことを専門にしてる人とか、元々書くのが得意な人にとっては感覚的にでもわかってるような基本的なことなのかもしれませんが、そうではない僕にとっては「ウンウン!」と「ほうほう!!」が何回あったことか。とても具体的に書いていらっしゃるので。
自分用に、引っかかったことをメモしておこうと思います。全部はキツイですがフラフラと。
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・順番を間違えないようにしよう。理解したから書くのではない。人は解を得るために書くのだし、解がわからないから書くのだ。
・トレーニングの一つとして、「言葉でないものを自分の言葉に置き換えてみる」。「絵や写真を言葉で説明する」。このゲームのルールは「自分の意見(主観や感情)をいっさい入れないこと」。
より詳しく説明しようと安易なレトリック(美辞麗句のようなもの)に走るほど、正確な描写から離れていってしまうのだ。
・文体とはリズムである。
・文章のリズムは「論理展開」によって決まる。
・リズムの鍵は接続詞
・われわれは”感情”を伝えたいからこそ、論理を使うのだ。”主観”を語るからこそ、”客観”を保つのだ。
・漢字とひらがなのバランスを考える。
・導入は映画の「予告編」
基本3パターン
①インパクト優先型 ②寸止め型 ③Q&A型
・「論理的な文章」の3層構造
①主張 ②理由 ③事実(理由を補強する客観的事実)
・「生理的に嫌いな文章」に注目する。自分の”嫌い”を深く掘り下げていくと、最終的に書き手としての自分はどうありたいのか、という潜在的な欲求が明らかになってくる。
・自分の文章に自分でツッコミを入れる。
・大きなウソは許されるが、小さなウソはつかない。細部をどれだけ大事にできるかは、文章の最重要ポイント。
・「目からウロコ」は3割、残り7割は「すでにわかっていること」でよい。
・「この一文の意味がわからない」等指摘されたとして、それに言葉で反論しなければならないということは、それだけで言葉が足りていないのだ。
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もうバラバラに箇条書きにしたので、「何を言ってんだ?」という部分はあるでしょうが、それはご容赦を。
読みやすく、すぐ読み切れると思うので、興味が沸いたら読んでみてください。
また少しづつ読み返しながら、書く練習をしていきたいと思います。
最後に2つ。
まずは筆者が文中で紹介していた曲。「書けないこと」のもどかしさについて、文章とはまったく違う視点からスポットを当てていて大好き、なのだそう。
奥田民生さん「CUSTOM」
あと、「まず書いてみなさい」というので個人的に思い出した映画。とても良い映画なので是非どうぞ。「小説家を見つけたら」